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いつの間にやら毎日更新。着物と猫と料理と映画&芝居&ライブ・ときどき旅をメインに、日々の記録を積み重ねています。
中原中也詩集
2006年05月31日 (水) | 編集 |
を、読んだ。
なんというか…言葉の持つパワーに圧倒されっぱなしだった。
数編の詩を読んだことはあったが、今回のように一気に読んだことはなかったからかもしれない。
正直、理解不可能な詩も多かった。でもそれは、私がまだ熟していないからだと思う。いつか、彼の言葉が腑に落ちる時が来るような気がする。
彼の詩にはいくつかの傾向があるが、私が理解できた詩はその中でも彼自身の内面を告白した形態のものだ。
とくに今回心に残った一節。

「ごく自然に、だが自然に愛せるといふことは、
そんなにたびたびあることでなく、
そしてこのことを知ることが、さう誰にでも許されてはゐないのだ。」

その通りだと思った。というか、思う以前に感じていた。
私が長い間考え続けていたことを、当時20代だった中也さんがあっさりと詞として紡いでいたことに、愕然とした。
やはり、彼は生粋の詩人だったのだ。
すごい。詩ってすごい。言葉ってすごい。
時代を越えて、時空を越えて、我々に語りかけてくる。
彼の作品を読んでいて、胸がドキドキして止まらなかった。そして、彼の世界を知りたくて何度も読み返した。まるで「中也中毒」にでもなったかのようだ。
彼の言葉には力がある。それは、間違いのない事実だと感じた。

『お父さんのバックドロップ』
2006年05月26日 (金) | 編集 |
by中島らも。を、読んだ。
いや~、泣けた泣けた泣けた。
子ども向けの作品として書かれているが、読み進めていくうちに気がつくと涙が出ていた。
内容紹介。
この一冊には、変わり者のお父さんが登場する四編の作品が収められている。
悪役レスラー、売れない落語家、すぐムキになる魚卸業、イタズラ好きの番組制作者…。どれも一癖も二癖もある、子どもよりも子どもっぽい「お父さん」ばかりだ。
そして<変人>のお父さんにひたすら困っている子ども。たしかに自分の親がこれだけの変わり者だったら、子どもとしては戸惑うばかりだろう。
しかし、どの「お父さん」にも一貫しているのは、子どもに対する(ちょっと困った部分も多々あるが)真っ直ぐな愛情である。それを感じ取ったから、私は読書を中断しつつ涙を拭いた。
世のお父さんたちよ、この本を読んでくれ!
子どもに媚びたりしなくたって、「お父さん」は十分に「お父さん」なのだ。
久しぶりに本を読んで泣けた。大満足の読書だった。

1ヶ月ぶりの病院
2006年05月18日 (木) | 編集 |
落ち込むこともあるけれど、まあ、平穏無事な1ヶ月だったといえよう。先生にもそのように伝えた。
さらに、午前中が眠くてしかたないという話をしたら、休みの前日にレボトミンを飲まないで試してみるよう指示された。やった! これでちゃんと眠れたら、睡眠薬無しでも眠れる状態になれるのかも…。
薬の内容・量ともに変化はなかったが、抗うつ剤の飲み方が変わった。
これまで朝・夕に3錠ずつだったのが、朝・昼・夕に2錠ずつ飲むことになった。はて? なんで変えたのだろう???
先生の真意は分からないが、また1ヶ月分の薬を処方してくださったので、以前よりはいい状態なのだと思う。
話によると、私が現在服用している睡眠薬のうち、レボトミンとベンザリンは眠気が残りやすいタイプなのだそうだ。「快復してくると睡眠薬が効きすぎることがあるんだよね~」と相変わらずマイペースな先生。
ふむ。快復しつつあるのか? だといいのだが。

<現在の薬>
・トレドミン25㎎2錠…朝・昼・夕(抗うつ剤)
・アモキサン25㎎2錠…朝・昼・夕(抗うつ剤)
・マイスリー10㎎1錠…夜(睡眠薬)
・ベンザリン10㎎1錠…夜(睡眠薬)
・レボトミン5㎎1錠…夜(睡眠薬)
・ベゲタミンB1錠…夜(睡眠薬)

『話を聞かない男、地図を読めない女』
2006年05月16日 (火) | 編集 |
…を、読んだ。以前から興味はあったのだが、昨日偶然図書館で見かけたためさっそく借りてみた。
読みおわってみて、なるほどそうだったのか! という発見がたくさんあった。自分が方向音痴なのも女性脳のせいか、という免罪符をもらったような気もしたし。
最近とみに、男性って面白いな~、でもワケ分かんないな~、と思っていただけに、神秘の男性脳をかいま見ることができて、とても興味深かった。
また、女性に関しても、自分が女性性をもって生まれてきた割には理解していないものだと再確認できた。女性ってのも、面白い。
大学時代、ゼミの恩師が「男性性と女性性は全く違うものです」と何度となく口にしていらっしゃったが、その度に私は『そんなはずない。男女を分けるなんてオカシイ』と少なからず憤りをもってその発言を聞いていたものだ。
が、やっぱり男性性と女性性は全く違うものなのだ。思考も感情表現も得意とするところも。
だからお互いに興味が湧くし、お互いが補い合って上手くいくんだろう。それぞれの特徴を理解した上で、関係性をもっていくのが今後の私に必要なところなのかも知れない。
有意義な読書だった。この本に出会えたのも、偶然の必然だったのだろう。

自分で自分をもてあます
2006年05月12日 (金) | 編集 |
なんで、こんなに自分がうっとおしいんだろう。
一生つきあっていかなければいけない相手なのに、嫌で仕方ない。
ぬぐい去ってしまいたい。
決別できるものなら、決別してしまいたい。
どうしてこんなヤツと、付き合っていかなければいけないのか。

私が輝いていた時期っていつだろう?
大学時代…もう10年以上昔の話だ。
今の自分は、うっとおしい。
一人で不幸を背負い込んでいるような顔をして、腹が立つ。
酒を飲んで酔ってしまえば、何も考えなくてすむ。
しかし、最近は酒を飲んでも酔えないのだ。
考えなくてすむ状況にできないのだ。
強いて言えば、眠っている時だけが考えずにすむ時間。
だから私はひたすら眠り続けるのかも知れない。

この「自分」を脱ぎ捨てて、楽になりたい。
この「自分」を捨て去って、自由になりたい。
しかし、日常は情け容赦なくやってくる。
日々を暮らすのがツライ。
自分を見つめるのがツライ。
だが自分を見つめる以外に手立てはなくて。

いつになったら楽になれるのか。
いつになったら自由になれるのか。
不自由な自分をもてあましながら、今日もつぶやく。
健康になりたい。自分を許してやりたい。
でもその日はまだまだ遠い。

『病気じゃないよフツーだよ』
2006年05月09日 (火) | 編集 |
『病気じゃないよフツーだよ』by藤臣柊子を衝動買い&帰宅して一気読み。
藤臣さんは私にとって「鬱病の師匠」とでも言うべき人。
彼女の漫画やエッセイを読むと、あ~私だけじゃないんだなぁ…と安心できる。『人生とはなんだ』は、ほとんどバイブルである。
今回のエッセイも、読み終わってほっと安心した。
鬱病と認定(?)されて、はや6年目。一度は治ったものの再発して現在に至る身としては、なんとも心強いお言葉の数々だった。
まだリストカットしていないだけ、私は軽傷なのかもな~。
藤臣さん命名「脳みそ系」の私だが、それもまた自然なのかもね。
今の私にとっては欠かさず抗うつ剤飲んで、睡眠薬飲んで、たまにウツに突入して…ってのが「普通」なんだよなぁ。
まずはそれを認めてあげましょ。
読み終わって、なんだかスコーンと気が晴れた。今夜はよく眠れそうな気がする(もちろん薬は飲んだが)。

中原中也
2006年05月02日 (火) | 編集 |
中也さんは、周りの人をたくさん失くした。
愛する弟を二人、病気で亡くした。
愛する女性は、親友のもとへ去った。
最愛の息子は、二歳で亡くした。

中也さんは、まっとうな生活ができない人だった。
生活の代わりに、言葉を紡いだ。
生前に1冊、死後に1冊の詩集を残した。
彼は詩人でしかいられない人だった。

中也さんは、精神を病んだ。
ラジオに向かって、何度もお辞儀した。
屋根の上に白蛇がいると騒いだ。
酒とタバコに溺れた。

中也さんは、30歳で夭逝した。
たぎるような言葉だけを遺して。

我々の世代にとっての尾崎豊のような存在だったのかも知れない。
尾崎は26歳で夭逝した。
私は、気づいたら、尾崎の年齢も中也さんの年齢も越えてしまった。
私は何が残せるだろう。
言葉が残せないとしても、せめて想いは遺したい。