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いつの間にやら毎日更新。着物と猫と料理と映画&芝居&ライブ・ときどき旅をメインに、日々の記録を積み重ねています。
人生の師
2007年12月03日 (月) | 編集 |
今朝学校に行ったら、教科主任から期末考査問題のダメ出しをたくさんいただいた。…正直、めげた。
『私には問題を作る能力がないんじゃないか。教師である資格がないんじゃないか。そもそも教師って何だろう?』…そんなことを考えてしまう。気が付いたらもう教師になって11年目だ。それなのに、いまだに定期考査問題さえろくに作れない自分が情けない。
家族もいない。恋人もいない。そのうえ、仕事まで満足にできないようじゃ、私の生きている意味なんてないんじゃないか…。
…と、お得意の自虐思考に走ってしまった。
はっ! いいや。いかんぞ!
自虐思考に走ったって、何の解決にもならん! 考えを変えねば!
そう、教科主任がダメ出しをしてくださったのは、私のレベルアップのためだ。本質的な問題を作って欲しいと思われたからだ。
真摯に受け止めて、正しい問題を作らなければ。

私が彼に憧れるのは、スジが通っているからだ。彼は彼なりの論理で、一本スジの通ったことしか言わない(だから私の発言したことに教科主任が黙り込むと、『まずいこと言ったかな、私…』と不安になる。無言でいられることで『それは間違った考え方だよ』って教えられている気がする。で、たぶんこの私のカンは正しい)。
また、彼のスジの通し方というのが、あくまでも弱者の立場に立っている点が、カッコイイところだ。彼は弱い者に対して、とことん優しい。
これこそ、「大人」だし「教育者」としての姿だよなぁ~、って思う。

問題作成でも、そう。
私が問題をチェックしてもらっていたら、隣の席の同僚が「たくさんの先生に見てもらえるって、大変だけど羨ましい!」と言っていた。
たしかにその通りだ。たくさんの人に見てもらえると、ダメだしされた瞬間はめげるけど、より確かな良い問題が作れると思う。自分の自信がない部分も、フォローしてもらえるし。
だけど教科主任や隣の席の同僚は、自分で作問したらその全ての責任を自分一人で負わなければいけないような立場にある。ダメ出ししてもらえるだけ、私は恵まれているのだ。

いやー、本当にウチの教科主任はすごいっす。
そんなすごい人と同じ研究室にして、ダイレクトに教えを請うことができる今の状況は、とても貴重なありがたい時間だと思う。
人生の師はすぐそばにいる。