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いつの間にやら毎日更新。着物と猫と料理と映画&芝居&ライブ・ときどき旅をメインに、日々の記録を積み重ねています。
2008-05-04 (日) | Edit |
9a4277c7.JPG演劇入門ハーフ














①『猫の橋口さん』by水無月さらら。
母親を目の前で亡くしてしまった少年と、息子と向き合うことを避けてきた父親との家族再生ストーリー。「橋口さん」という家政婦の霊が乗り移った老猫ノアールが、これに深く関わってくる。
…猫がでてくる&家族ものというだけで、涙腺弱い。

②『演劇入門』by平田オリザ。
高校演劇で何故リアルなセリフが書けないのか。演劇におけるリアルとは何か。どのようにして戯曲は書かれるか。演出家である筆者の視点で論理的に描かれている。
…演出家の思考ってのはこういうものなのか、と勉強になった。芝居経験のある人なら納得できるだろうけど、芝居経験のない人が読んだら「演劇って難しいんですね…」と言われてしまいそうな本。個人的には面白かった。

③『ハーフ』by草野たき。
妻ヨウコをこよなく愛し、人目をはばからず愛妻を自慢する夫。夫に甘える妻。そして息子。楽しくて居心地のいい家族…しかし妻は茶色い毛並みの犬なのだ。奇想天外な設定をファンタジーでごまかさずに、丹念にリアルに描いた作品。
…「家族という幻を信じたい人へ」という帯文句に、まずやられた。小品なので1時間もあれば読み切ることができるが、しだいに作品にのめりこみ、気がつけば落涙。ヤラレタ。

うーむ。動物ものと家族再生ものに、私は弱いぞ。
この3冊は中高生に読ませてもいいと思ったので、図書館に寄贈する予定。

そうそう。
ようやく、母親に手紙を書いた。
「愛してくれて有り難う」と、素直な気持ちで書くことができた。でもまだ顔を合わせる勇気はないんだけどね。
だけど、確実に次のステージに上がってきている自分を感じる。