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いつの間にやら毎日更新。着物と猫と料理と映画&芝居&ライブ・ときどき旅をメインに、日々の記録を積み重ねています。
2012年02月09日 (木) | 編集 |
20120208
今日のコーデ。最高気温:7.4度(湿度:22%)、天気:晴れ。
菊柄の泥大島、白地に姉様人形のポリ帯、赤のちりめん帯揚げ、山吹色の帯締め、赤矢羽根の半衿、赤の足袋っくす。
下はポリの二部式襦袢、ヒートテック半袖Tシャツ、裏起毛トレンカ。
うん、丁度いいくらい。半袖Tシャツでも大丈夫そうだなぁ。
今日のコーデは「おきゃんな町娘」をイメージしてみた。
201201 002着物も帯も母のモノ。昭和っぽい?
八掛が赤なので、衿や帯揚げ・足元にも赤を散らして。
こういう風に、小物の色を揃えるとなんだか安心。

ただいま『和の思想 異質のものを共存させる力』by長谷川櫂…という評論文を読んでいるのだが、これがべらぼうに面白い!
谷崎潤一郎の「陰影礼賛」から、芭蕉の俳句、屏風絵などなどを取り上げて、「和」の本質に迫る。
ときどき筆者が暴走して極論に走ることも多々あるのだけど、それがまた人間くさくて好感がもてる。
その中に、着物の色の取り合わせについて書かれていた部分があって、非常に共感したので以下引用。
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201201.jpg 妻の着物選びにたまに付き合わされることがあるのだが、厄介なのは帯合わせである。着物の生地が決まって、さて、それにどんな帯を合わせるかという段になると、やや険悪な空気が流れる。というのは、呉服店の主の出して見せる帯が、ことごとく着物と似たような色のものばかりだからである。着物にそれと似た色合いの帯を合わせると、何というか、めりはりがなくなって全体がぼんやりしてしまう。これが気に入らない。
「もう少し違う色の帯はありませんか」
「いや、この生地にはこの色でないと」
 しまいにはこちらも店の主も疲れ果ててしまい、そこらに広げた何本もの帯を見下ろして、
「では、帯はまた今度にしましょう」ということになる。
 こんなことが何度かあると、着物業界全体に着物と帯は同じ調子で合わせるものという固定観念が蔓延しているのではないかと疑ってしまう。いつだったか、伊豆山の旅館、蓬莱のおかみにその話をすると、おかみはこんなことをいった。
「あら、同じ色のものを合わせるというのは洋服の色の合わせ方なんですよ」
 なるほど、そう考えれば納得がゆく。たしかに洋服の場合、同系色同士を合わせるほうが無難であるうえにシックにまとまる。ブラウンのスカートにベージュのセーター、グレーのスカートに黒のカーディガン、男の場合も紺のパンツにライトブルーのジャケット、靴が茶色ならベルトも茶色にそろえなさいなどという。逆に異なる系統の色や、まして反対色を合わせるのは危険であり、できれば避けるべきだと警告する。それは西洋の服装の長い歴史の中で生み出されたひとつの原則であるにちがいない。
 ところが、昔の日本にはこれと異なる正反対の色の流儀があった。室町時代の屏風や浮世絵などを眺めていると、そこに描かれている人々のまとっている衣装は相容れない色同士の組み合わせであり、西洋の原則からすると禁じ手の色合わせがあふれている。
<中略>
 試しに自分でやってみればすぐわかることだが、大胆な色の組み合わせは、それを作り出す人間の側に自信と活気がなければ、決して生み出せない。それに対して、おとなしい同系色の組み合わせは当たり障りのない無難のものを求めるときに生まれる。古い日本の絵画に描かれた人々のまとっている衣装が大胆な配色のものであるということは、当時の人々が上は雲上人から下は遊女にいたるまで自信と活気にあふれていたということでもあるだろう。現代の着物に蔓延している同系色の色を合わせるという流儀が洋服の発想であるなら、日本人は明治維新以降、西洋文化を学ぶうちに異なる系統の色を大胆に取り合わせる日本古来の色彩感覚を麻痺させ、失ってしまったことになる。
------------------
いかがです? 面白いと思いません?
普段きている着物の色の取り合わせにも、自分の自信と活気やら、日本古来の色彩感覚やらが関わっているのかな~と思うと、日々のコーデにワクワクするなぁ!と思いましてね。
先日の試験監督コーデを考えた時、珍しく着物と帯を同系色にして「スーツ感覚」と自らを評していたのは、あながち間違いじゃなかったんだな~と思いました。
気になったらぜひご一読くださいませ♪

明日一日働いたら、連休じゃ~! 嬉!

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br_decobanner_20110611220432かぁちゃん、ボクもう寝るよ。早くして。
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コメント
この記事へのコメント
No title
いや~、谷崎はホントに着物好きだな(爆)

今生きてたら、相当ヤバいオヤジだよね~(^^;)

でもこれには共感!



今日、★の帯箪笥(新しく買った)の整理整頓をしました。

畳んでしまう。すげー楽しい!!!

べにお様の着物部屋も見たい♪

春休みだとゆっくりできるかな~。

(私の着物類はもう、整理整頓する余地がなくなっちゃって。。。しくしく)
2012/02/11(土) 00:07:00 | URL | たま #79D/WHSg[ 編集]
No title
たまさん

たまさん、たまさん、この引用文は谷崎じゃなくて長谷川櫂さんでっせ~。

んでも、面白いっしょ? この人の文章。

徒然草の「家は夏をむねとすべし」をなんにでも適用させてるのが、個人的には暴走!って感じで面白かったっすー。

谷崎と着物といえば、なんといっても「細雪」でしょうか。実は私、読んだことがありません(笑)

幸田文の「きもの」も、買ったけどまだ読んでないし。わはは。



あー、着物関係の整頓ってハマりますよねー。

たまさんにお目にかけたい、我が着物部屋♪

そうですねー、春休みなら私もゆっくりできて有り難いです。ぜひぜひ♪
2012/02/11(土) 00:17:00 | URL | みやぢ #79D/WHSg[ 編集]
No title
あら、しまったわ、私としたことが。

良く読み直せば、谷崎がこんなにわかり易い文章を書いてる訳ないわ。。。

まだアタマ死体かしら???



「細雪」はね~、しんねりむっつり嫌~なタイプの行き遅れっぽい娘が姉たちに苦労かけつつ結婚する話(って身もふたもない)

べにお様は映画好きだから、市川崑監督の映画を観た方が絶対お勧め!着物を観るのが楽しいよ~。
2012/02/12(日) 00:35:00 | URL | たま #79D/WHSg[ 編集]
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