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いつの間にやら毎日更新。着物と猫と料理と映画&芝居&ライブ・ときどき旅をメインに、日々の記録を積み重ねています。
覚え書き
2012年11月23日 (金) | 編集 |
昨日の音楽祭を受けて、自分が中学生だった頃の合唱コンクールにまつわる記憶がよみがえったので覚え書き。

中学2年生の時、クラスにいつも一人でいる女の子がいた。
小柄でショートカットでメガネをかけていて、窓際の席で休み時間は必ず読書をしていた。
彼女の声を聞いた人はクラスに誰もいない…なんて噂されるほど、おとなしい女の子だった。
そんな彼女が、なぜか合唱コンクールのピアノ演奏者に抜擢された。
自由曲は「空駆ける天馬」。秋の星座をモチーフにした壮大な合唱曲で、彼女のイメージからはかけ離れていた。
→ぜひお聴き下さい。「空駆ける天馬」ってこんな曲です。

あのKちゃんに弾けるの…? という不安がクラス全体にあった。が、いざ弾き始めると…
テンポの速いオープニングから、我々はドギモを抜かれた。力強く、激しく、緩急があって、しかも我々の合唱を聴きながら、ちゃんと合わせて弾いてくれる。音楽の先生のピアノより、ずっと歌いやすかった。
「Kちゃん、すごい!」「上手いね!」「もう1回歌おう、もう1回!」
我がクラスは、Kちゃんのおかげで大盛り上がりをし、学年の金賞をもぎとるに至った。

私はすっかり彼女のピアノのファンになった。
昼休みになると、彼女にピアノ演奏をねだった。
「Kちゃん、『流浪の民』弾いてー」「『親知らず子知らず』も」
お弁当を食べ終わると体育館のピアノ室にいそいそと繰り出し、彼女にさまざまな曲をリクエストした。
なんと彼女は、一度聴いた曲はほとんど再生できるほどのピアノの名手だった。
私の要求にはにかみながら応えてくれる彼女の笑顔が、とっても可愛いということも知った。
たまに、こちらがびっくりするほどの毒舌を披露したり、先生への辛らつな批判をしたり。
J-POP(当時は歌謡曲と言っていたなぁ)が好きで、田原俊彦やチェッカーズもピアノで弾いてくれた。
楽しかったなぁーーーー。

おそらく彼女は、たくさんの想いを心の中に秘めながら過ごしていて、それを表現するのが言葉じゃなくてピアノだったのだと思う。
してみると、かなり激しい饒舌家だったんだな(笑)。
今はどうしているのだろう。まだピアノを弾いているのかな…。

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コメント
この記事へのコメント
ああ!これだ!
コメント入れ終わって、トップに戻ってビックリ!
これですよ!私達も歌ったわ!「空駆ける天馬」!ああ、そうそう!思い出した!珍しく私も気に入ったし、結構流行ったんですよ~!
でも音楽の先生は微妙に不満げでしたね。子供には激しいんじゃ?もっと楽しげで子供らしいのがいいんじゃ?って。
でも、こういうのじゃないと男子がやる気出ないから(笑)

音楽をする子ってね、美術より道がないんですよ。しかもお金がべらぼうにかかるし。単純に「美術は家一軒建つくらい、音楽は二軒建つくらい」です。
私もそうだったけど、その子も多分…いろいろ考えてたんだろうなと思う。
一番考えますからね、中学の頃は。
それが激しさとなって現れていたのかもしれない…想像ですが。
2012/11/23(金) 07:51:58 | URL | ちゃびすこ #-[ 編集]
わ~すごくステキなお話ですねえ。
私は常日頃から、楽器が弾ける人と裁縫ができる人をとても尊敬してます。
そのKちゃんは才能を隠してたんですね、カッコイイ~
なんだかドラマのようなお話です。
2012/11/23(金) 18:58:16 | URL | えりりか #mQop/nM.[ 編集]
ちゃびすこさん
わー! ちゃびすこさんも歌ったんですか、これ。
YouTube載っけて良かったなぁ♪
カッコイイですよね、この曲。特にピアノの前奏が好きで好きで…。
Kちゃんのピアノは、マジでかっこよかったです。
彼女はしゃべらなかったけど、クラスのことをよーく見ていたんだなぁ、と思いました。あの演奏を聴いて。
その後、彼女は私には心を開いてくれまして、そのうち私の友達とも仲良くなりまして、高校に上がる頃には結構しゃべるようになったし、友達もたくさんできて楽しそうに過ごしていましたよ~。
中学生の頃のきっかけって、すごいパワーを持っていますね。
2012/11/23(金) 20:26:30 | URL | べにお #-[ 編集]
えりりかさん
有り難うございます~。
なんか、改めていい話でしたね、これ(笑)。
30年近く忘れていたんですけど、いきなりふと思い出しました。
音楽って不思議ですね~。記憶の扉を開いてくれます。
私も全然楽器を弾けないので、楽器が出来る人は素直に尊敬します。
カッコイイよなぁ~。

ふと思ったのですが、あの時、クラスでも地味な存在だったKちゃんを抜擢した音楽の先生は、かなりの眼力をもっており、かなりの教育者だったのではないかと。
あれでクラスの中での彼女の地位は、一気に浮上しましたもんね。
あの先生も、尊敬するなぁ。
2012/11/23(金) 20:35:37 | URL | べにお #-[ 編集]
饒舌家
もう~合宿話で笑わせているかと思ったら、こんな話で泣かせるなんて・・・。さすが、べにお先生ですわ。

クラスの中心にいる、明るくてハキハキしている子が素敵なのは当然として、ちょっと外れたところに位置する子の個性が露わになった時って、周りも嬉しいものですよね。
画廊に飾りたいような絵だったり、オペラ歌手ばりの歌声だったり、潜水で25mや50m泳ぎ切ったり、歌謡曲もジャズもお手の物でピアノを弾いたり、台詞まわしや演技が新劇か俳優座みたいだったり・・・色々。

べにお様の仰る通り、皆「かなり激しい饒舌家」なんですよね。それぞれ、紡いだ言葉を何を通して発するかの違いで。どうにも鈍くなりがちなんですが、受け取る感性を失わずにいたいなと思います。
2012/11/23(金) 20:51:12 | URL | はんな #2sQQXnjA[ 編集]
これも歌ったなぁ
懐かしいですねぇ。
「木琴」「大地讃頌」もちろん「消えた八月」も・・みんないい曲ですよね。
重厚感のある暗い曲が多いけど(^^;)

サビの部分をちょっと思い出したら、どんどんメロディが出てきて、昨日から鼻歌が止まりません(笑)
たぶん楽譜貰ってフルで一度聴いたら、アルトパート歌えるぞ(^^)v


2012/11/23(金) 23:54:06 | URL | Ku-nyan #yH6F9.XQ[ 編集]
はんなさん
まあ…泣かせちゃいました? お褒めにあずかり光栄です。
そして、はんなさんの詩のような美しいコメント。
こちらこそ、心が豊かになりました~♪

中高生の頃って、「溌剌としてキラキラしているコだけが青春してる」みたいで、私は何かに秀でているわけでもなく地味ーな文芸部員で、「青春? それってなーに?」みたいに感じていました。
でも教員になってみると、あの年頃のコたちって、みんなキラキラしてるんですよねー。生命力というのか、あれが若さというのか…。
いろんなコたちの、キラキラの瞬間に立ち会えると、なんだかすごーく嬉しいのですわ。
言葉をためていない生徒って、一人も居ないように思います。
それぞれの表現を、ちゃんと見届けたいなー、と思ったのでした。

…なんか、文章ヘタですね(笑)国語の教員なのに!
伝わりましたかねぇ?
2012/11/24(土) 19:12:52 | URL | べにお #-[ 編集]
Ku-nyanさん
「空駆ける天馬」をKu-nyanさんも歌われていたとは!
みなさん、同年代ですねー♪ ぐふふふ。
そうそう、私も音楽祭以来、ずっと合唱曲が頭を回っています。
YouTubeでいろいろ検索かけちゃったり(笑)。
私は中学時代の合唱コンクールがクセになって、高校では合唱部に入ったくらいなんですよー。
…ピアノ・ソプラノ・アルト、各1名という超弱小合唱部でしたが(爆)。
合唱曲、いいですよね~♪
2012/11/24(土) 19:22:31 | URL | べにお #-[ 編集]
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