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いつの間にやら毎日更新。着物と猫と料理と映画&芝居&ライブ・ときどき旅をメインに、日々の記録を積み重ねています。
No.1になりたくて
2013年02月28日 (木) | 編集 |
小学生の頃の記憶。
土曜日、半ドンで帰宅すると、2階の台所に母が立っている。
勝手口を開けて、身動きもせず、駅から家に続く道をじっと見ている。
「ただいま」と言っても、振り返ってくれない。
当時、姉は自宅を離れ、東京の中学に通っていた。祖父母の家に下宿して。
千葉の学校は遅れている…というような意識があったのだろうか、父がそのようにさせていた。
その姉が、毎週土曜日になると帰ってくる。母はそれを待っているのだ。
何回かの「ただいま」でようやく振り向いた母に「ご飯は?」と聞くと、きまって「おねえちゃんが帰ってきたらね」と答えた。
おねえちゃんが1番なんだな…。
私はお腹をすかせながら、母が私を見てくれるのを待っていた。

学生時代の記憶。
沢山の人を好きになって、それなりに沢山の恋をしたと思う。
でも、やっぱり私は1番にはなれなかった。
すでに彼女がいる人だったり、他のことに夢中になっている人だったり、結婚している人だったり…。
いつか私の方を選んでくれるかもしれない。1番にしてくれる日がくるかもしれない。
だけど、そんなことはやっぱりなかった。
「やっぱり私じゃダメなんだ」と考えるようになった。

親友が結婚すると聞いた時、「おめでとう!」と本当に嬉しかったのだけど、
どこかで「やっぱり…」と思っていたような気がする。
ダンナさんや彼氏という存在を思うと、1番じゃない私は遠慮しなければ…と思う。
いや、別に彼女の恋人になりたいとか、結婚したいとかいうわけじゃなくて…。
やっぱり1番にはなれない、ということが淋しいのだ。

ここ数日、こんなことばかり考えている。
ずっと私は、誰かの1番になりたかった。
でも、なれないことが分かっているから、1番になれない相手ばかり好きになっているのかもしれない。
パラドックスだけど。

私がこの家で倒れても、誰も気づかない。
2~3日無断欠勤が続いたら、初めて職場の人間が動いてくれるかもしれないが。
年に数回しか連絡を取らない、母や姉や兄は絶対気づかない。
数ヶ月に1~2回しか連絡を取らない、友達も絶対気づかない。
なるほどねぇ。家族がいないって、こういうことか。
私が死んだら、真っ先にみつけて、困ってくれるのは猫だけだろう。
たぶん、ウチの猫たちだけは私を1番だと思ってくれている。

ずっと誰かの1番になりたかった。
たぶん、その願いはかなわない。
たぶん、それが「愛」ってもんなのだろうな。

only 1じゃダメなんだ。No.1じゃないと。

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