不定期更新のつもりが毎日更新。着物と猫と料理と映画&芝居をメインに、日々の記録を積み重ねています。
「海賊と呼ばれた男」「この世界の片隅に」
2016年12月28日 (水) | 編集 |
久々に映画2本立てしてきた~。

海賊と呼ばれた男
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戦前から戦後に、「石油」という商いをするために生きた男の映画。
いやーーーーー、こんな男がいたってことが私は嬉しい。
仕事というものを通じて、彼の生き様というか信念というか、そういうものを見せてもらった。
あの気性だもの、そりゃあ敵も多いわな。でも、とんでもなく魅力的だし、部下はついていくよ、うん。
特に戦後、日本という国の在り方まで考えて、死ぬ気で石油を輸入するくだりがたまらなかった。
岡田准一、上手に老けていたなぁ。最近の特殊メイクってナチュラルに老けさせてくれるね。
染井翔太の役が、すごく魅力的だったー。この役者さんって、こういう役もできるんだなぁ。
吉岡秀隆は、主役でも脇役でもいい! タンク底のエピソードでは、彼の輝きっぷりがハンパなかった。
堤真一、最後の最後で出てきたけど、これはいい役じゃないのさ! 男気に惚れたぜ。
ラストシーンがすごく好き。彼は最後まで「海賊」だったんだなぁ…。
いい映画でした。92点。

「海賊と呼ばれた男」を観終えたら、一旦車を駐車場から出し(3時間までしか無料じゃないので)、ぐるっと周囲を一回りしてからまた駐車場に入る。昼食を摂って、2本目に突入。

この世界の片隅に
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この映画は…なんか、観終わってからずーーーーっと心にかかって、気になって気になって仕方ない。
もっと知りたい。もっと調べたい。そんな欲望がわき出てきて、でも知るのが怖いという感覚も同時にわき出る。
うまく表現できないが、これはとんでもない作品のような気がする。
戦争もの、という一括りにはできないが、間違いなく戦争ものなのだ。
先日髪を切りに行ったら、美容師さんがこの映画を薦めてくれた。いわく「説教臭くないのがいいんですよ」。
そう、戦争を扱った作品って説教臭くなりがちだ。つらい経験だから、悲しい経験だから、悲惨な状況だったから、二度と経験したくないから、させたくないから、でも現代人は戦争を知らないから…戦争作品は説教臭くなるし辛気くさくなるし悲劇的になる。
そして、「今」と乖離する。
ところが、この作品は時代こそ違え普通の娘の「日常」が淡々と描かれるだけ。何か強いメッセージ性のある台詞や映像が出てくるわけでなく、フツーに笑い泣き怒り恋をし生活している。
だが、そんな「日常」に少しずつ…本当に少しずつ「戦争」が混じっていく。
観ていると登場人物がごく自然にこんなことを言う。
「前は(空襲がくると)おおごとだと思ってたけど…」
「人はあっけなくいなくなる」
「(砂糖の配給がなくなったのを知り)あら、砂糖も?」
「(闇市の行列に並んで。なんの行列か)分からないけど、なんでも足りないんだから、なんだっていいじゃない」
この作品は「戦争」と「今」が地続きだ。まったく乖離していない。そこに気づいた時、怖くなった。
少しずつ慣らされていって、戦争になった。現実ってそういうもんなのかもしれない。
あと、商売柄「戦争」に関する文章も色々扱ってきたし、授業をやるにあたって色々調べたりしたから、それなりに知識はあるつもりだったけど、まだまだ知らないことが沢山あった。
たとえば、爆撃を受けて「砲弾のかけらがあたるぞ、伏せて!」という場面がある。私は、爆撃で被害を受けるのは、爆弾が直撃するか、爆発によって炎上するかくらいしか頭になかった。「砲弾のかけら」なんて、その存在すら想像できなかった。しかし、ものすごい勢いで爆発した砲弾の「かけら」は、とんでもない勢いで飛んでくるはず。弾丸のように。だから、それは立派な凶器なのである。
そういう小さな「リアル」が積み重なっているから、いかにもアニメな平面的な絵柄なのに現実的だし心が持って行かれる。
とにかく、ものすごい映画だと思う。
原作、読みたい。もう1回観たい。ずっと心がザワザワしている。
この映画は…点数つけられないなー。そういう次元じゃない作品だ。

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