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いつの間にやら毎日更新。着物と猫と料理と映画&芝居&ライブ・ときどき旅をメインに、日々の記録を積み重ねています。
6/11にぐるぐるしてたこと。
2023年06月14日 (水) | 編集 |
きっかけは、6/8の脳みそ病院だった。
先生から「だいぶ調子がよくなってきたみたいですね。仮に、今仕事に戻れるとしたら…」と問われて、私は「戻りたくないですね」と即答した。
先生は「そうか、まだ睡眠が上手くいってないところもあるしね…4月に3ヶ月の休職を(診断書で)出してるから、まだ余裕あるか」とサラリと流してくれたが、私は自分で自分の言葉に驚いていた。条件反射のように、何も思考せずに口から出ていた言葉だったから。
待合室で会計を待ちながら、考えていた。
「仕事に戻れるとしたら」と聞いた時、真っ先に感じたのは不快・嫌悪感だった。「嫌だ」「戻りたくない」この感覚が、そのまま言葉として口から出た。つまり、それが私の本音だということなのだろう。
仕事を休んでいて、同僚たちに迷惑をかけているだろうことは想像に難くない。心苦しいし、申し訳なく思う。これは真実。
でも、今の生活…好きな時間に起きて、朝さんぽして汗を流して、作りたい時に作りたいものを料理して、身体を気遣った食事を自分に作れて、食べ物が美味しくて、気の向くままにライブや旅に行けて、猫たちと好きなだけ一緒にいられて…が、心地よく楽しいのも真実。
仕事に戻らなくちゃという意識と、この生活を手放したくないという意識があって、私の本心は後者なのだ。

<仕事>
休職して1ヶ月半。仕事に対する意識に変化が現れている。
毎日学校へ行って、予習して、準備して、授業して、提出物のチェックして、会議して、部活して、校務して、行事して、また色んなことの準備をして…というのが当たり前だった。
放課後に会議や部活が入れば、病院に行ったり、猫を病院につれていったり、自分の用事を済ませたりできない。だから、先を見て、予定を確認して、病院の予約をとったり、用事を済ませたりする手筈を整えるのが当たり前だった。
仕事が優先で、自分は後回し。自分を優先するのは、ワガママで社会人としてあるまじき姿だと思っていた。
休日や自宅でもどこかで仕事のことを考えていて、常に授業や部活で使えそうなものを探したりしていた。
仕事がきつくなると脳みそが不調になって、ダウンして数日休み、また復帰してだましだまし働き、不調になると休む…それを繰り返してきた。
その結果、うつ病を発症し、忙しさとストレスで食がバグって糖尿病を発症し、病院通いが欠かせない身体になっている。
それが「当たり前」だった。
…が、休職して「自分優先」の毎日を過ごして、ストレスがかからないから食に気をつけることもできるようになり、時間や心に余裕があるから毎日運動もできるようになり、血糖値は低め安定しているし、体重は苦労せず4キロ落ちた。
心も穏やかで、あの常に追い立てられている不安感や緊張感、焦りなども感じずに過ごすことができている。
毎日「今日は何をしようか」と自分で考えて、自分のために全ての時間を使うことができる。
…なんかさ、仕事って自分の身を削ってまでやるもの?って思うようになったんだよね。
自分の健康を犠牲にしてまで、やることじゃないんじゃない?
言い方悪いけども、もっと「片手間」でいいんじゃないの?
仕事でだって「自分優先」でいいんじゃないの?

<他者優先>
そうだ、親友からは常々言われてきた。
「自分優先にしてね」「べにおがべにおであるだけで100点満点なんだよ」「べにおを嫌う人なんてそうそういないと思う」
私はこれらの言葉をもらう度に有り難くて涙が出つつも、「他者優先が当たり前」「私が私であるだけじゃ愛されない」「頑張らなければ嫌われてしまう」と頑なに否定してきた。
ようやく、親友の言葉を信じてみようかなという気になった。「自分優先」を自分に許してやっていい気がしてきた。
仕事だって、もっと「自分優先」でやればここまでストレスを抱えなくて済むのかもしれない。
こういう、「他者優先」「自己肯定感の低さ」という意識を抱えている人間が、よりによって教員なんて仕事に就いてしまうと、果てしなく自分を削ってしまうのではなかろうか。
そして私に染みついているこれらの意識について考えると、どうしても母親に行き着いてしまう。

<母親>
…この文字を見るだけで、不快感と嫌悪感が襲ってくる。
つくづく、生きづらい人間に育ててくれたもんだと思う。
こんな動画をみつけて、「ああ、これはまさに私だ」と思った。

不快感と嫌悪感を抱いてしまうのは、まだ執着しているからなんだろうな。

この動画を見て、「防衛」を受け容れてやるというファーストステップから着手したいな、と思った。

<学校>
つくづく、妙ちきりんな職場だと思う。
就業時間は8:15~16:15のはずなのに、登校指導7:30~とか、放課後15:50~1時間以上かかる会議とか、普通に設定される。
放課後に部活を終えて18:30、それから予習や授業準備をして毎日20:00以降まで残っている教員も多数。
日曜や祝日に学校へ行くと、必ず10名以上の教員が仕事をしている。休日出勤手当なんてもんはない。
休日に部活動などをしても、5時間以上でなければ手当はでない。そして手当がでても1000~2000円。
保護者からはわけのわからない要求やクレームが入り、地域住民からは毎日のように苦情の電話が入る。
不登校の生徒は年々増えて、最近では各クラスに2~3名いるのが当たり前。その対応も別途必要となる。
「学校に行けないから、オンラインで授業を配信してほしい」と保護者から言われた担任は、撮影機材を調達し、設置し、各教員にお願いして撮影許可を得、毎時間配信できているか確認する。ただ一人の生徒のために。
…書き出すときりがない。とにかく仕事が多すぎる。
「学校なんだから、先生なんだから、やるべき」とされている仕事が多すぎる。
それぞれに課される責任が重すぎる。
人生で自分も学校へ通ったことのある人ばかりなので、世間は学校を知っている「つもり」でいる。
生徒視点でしか見ていない思い出補正された「学校」や「先生」を、『俺らの子供の頃は~』とさも全てを分かっているかのように語り、周囲もそれに同調する。金●先生やらご●せんやらの先生ドラマも悪影響を与えた。
教員が不祥事を起こすと、必ず職名が書かれて世間で叩かれる。他の職業では書かれないのに教員(あとは警察や政治関係か?)は必ず書かれるのは、それだけ世間が「聖職」というイメージを持っているからだろうか。
ようやく無くなった「教員免許更新制度」だって、「教員の質が下がった」という言いがかりを正当化するためのわけ分からん制度だった。しかも免許更新にかかる費用はすべて自腹。時間(合計30時間以上の受講)とお金(確か3〜4万円くらいかかった)をかけさせられた。
なんで学校って先生って、こんなに世間に叩かれ、いじめられるんだろう? ずっと疑問だった。
世間の憂さ晴らしが学校なのかなー、と今は思っている。ひとまず学校のせいにしておけば、誰も非難しない…みたいな。
いじめられ慣れた学校は、口をつぐむことしか許されなかったから文句も言わないし。言わないって世間は分かってるし。
丁度良いスケープゴート、それが学校なのかな…と。理不尽。 
こういったブラックな仕事だというのがやっと世間に広がり始め、今は教員不足が叫ばれている。そりゃそうだ、中身を知ってたらこんな仕事に就きたいと思う人はいなくなって当然だろう。
そんな職場に、また自分は戻っていくのか。

<メリット>
じゃあこのまま仕事を辞めるのか、と考えると、自分の心は少しうずく。ということは、少なくとも「今」辞めたいわけではないということだろう。
仕事をするメリットについて考えてみた。
①給与がもらえる。
②健康診断、ワクチン接種、自動車保険、健康保険、住民税や年金の支払い、年末調整など。
まあ、このあたりは会社に所属していることで得られるもの。
もっと個人的なメリットについても考えてみた。
③毎日着物が着られる。
…勝手に仕事着としている着物。ウチの学校はこれを認めてくれているので、仕事に行く限り毎日着物を着ることができる。仕事をやめたら、一気に着なくなっちゃうだろうなぁー。それはなんかツマラナイと思う。
④毎日誰かと会話できる。
…一人暮らしが家に引きこもっていたら、基本的に誰とも喋らない。今は猫がいるからまだ喋っている方だが、猫たち全員を看取ったらきっと静まりかえるんだろうな。仕事に行けば、人が沢山いるからね、そりゃ喋るわ。
⑤さまざまな文学と深く接することができる。
…国語教師としては、1つの作品に様々なアプローチで深く関わっていくことになる。何回も扱っている文章でも、切り口を変えると全く違う視点で読むこともできる。それが面白い。
⑥自分を表現することができる。
…そうやって見つけた読み方を、授業という形で生徒たちに表現することができる。自分の体験や考えを交えて、彼らに話すことができる。自分の想いを表出する場があるというのは、嬉しいものだ。
⑦新鮮な考えに触れることができる。
…授業中での生徒の発言や、書かせた文章や、発表など、日々さまざまな考えに接することができる。彼らはときに、私が思いも寄らないようなことを言ってくる。新鮮な考えを教えてくれる。それが楽しい。
この③~⑦の部分を心の中で温めながら、それ以外は片手間に「自分優先」でやっていけたら、私はまだこの仕事を続けることができるんじゃないかな…?

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現時点では、こんな感じである。
いざ復職する、となったらまた心境の変化があるかもしれないが。
診断書で出された休職は7/20まで。その日は1学期終業式なので、学校は夏休みに入る。
この夏休み期間、私は学校へ行って仕事をしなければいけないのか…その辺りはまだ不明だが、休職期間が延長されなければ本格的に復職するのは2学期開始の9/1からとなる。
…文化祭(9月中旬)やりたくねーな、とは思う(笑)。

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コメント
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2023/06/15(木) 18:02:32 | | #[ 編集]
内緒さん
コメント返しが遅くなりました。ごめんなさい。
そうですねー、できるものなら今年度いっぱい休みたいくらいなのですが…(笑)。これだけ脳みその調子も戻ってきたというのに、ずっと休んでいるわけにもいかないでしょうからねぇ。
考え方を切り替えて、復職にも少し前向きに捉えられるようになりました。あと1ヶ月の休職期間を、有意義にしたいと思います。コメントありがとうございました。
2023/06/22(木) 21:41:07 | URL | べにお #-[ 編集]
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